世界遺産の温泉・温泉津の薬師湯は、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉です。自然湧出で源泉脇。しびれるような心地良い「生の温泉」は、体を芯から温めてくれ、免疫力アップや未病対策に好評です。オール5は山陰では薬師湯だけです。

湯婆婆ブログ

ヘルスツーリズムは町づくり

投稿日:2015年12月14日 / 記事カテゴリー:

 ヘルスツーリズムという言葉は、「ツーリズム」という言葉が入っているため、観光だと思われがちですが、実は奥行きの深い分野なのです。

行政でいえば、産業振興部の観光課の仕事というよりは、健康福祉部の医療政策課で担当した方が、早く良い結果が生み出せると言われるくらいです。

 医学会では西洋医学の医師でありながら温泉療法医の資格をも持つ医師の集まりである「温泉気候物理医学会」でも関心が高く、研究論文を発表する医師も、年々、増えてきている昨今です。

湯婆婆にとっても、今年は「ヘルスツーリズム」に深くかかわった一年でした。

薬師湯を引き継ぐ時、「現代型湯治」という言葉をキーワードに、温泉津を後世に引き継ぐ為に、次代のニーズ・将来を見据えて、薬師湯をどう活用していくかが大切だと考えていました。

ですから薬師湯では、毎月、健康教室・体験会などをしていましたし、温泉とは何かを学んでいくうちに、運動も必要である事が分りました。

それで温泉効果のために歩き始めましたが、それが定期的な薬師湯の健康ウオークに発展し、そして温泉津町町づくり協議会主催の健康ウオークとなり、今では大田市の事業となりました。

 薬師湯の活動が「温泉津ヘルスツーリズム協議会」という組織に発展し、大田市内の他の3地区でも、ヘルスツーリズム協議会が結成されました。
今年、大田市が「日本クアオルト協議会」に加盟した事を機会に、4地区のヘルスツーリズム協議会で「大田市クアオルト協議会」という大田市全体の組織を結成しました。

 国の最高戦略の一つのキーワードが「地域資源」であり、平均寿命ではなく健康寿命の延伸、そして滞在型観光やインバウンドなどという言葉がマスコミを賑わした年でした。

 政府の方針のお蔭で、全国的にも「ヘルスツーリズム」という言葉で町おこしが行われるようで、地域の生き残りをかけているかのようでもあります。

その結果、経済産業省が健康ツアーの認定制度を始め、一定の質・レベルをもつ「ヘルスツーリズム」を、ミシェランのように、内容やレベルで認定するために、検討中と聞いています。

ヘルスとツーリズム、つまり健康と観光が一緒になったものとイメージしますが、どちらかと言えば、医療政策が深くかかわってくる分野と言っても過言ではないくらいです。

健康を主体に地域資源をかつようした観光する、地域を楽しみながら健康になる・・・。

それは歩くだけではなく、地域の食材を使い、塩分少なめで、カロリーも計算され、魅力的に盛り付けられた食事が提供される事が求められています。

宿泊型ですから、夜の時間の過ごし方も大切です。

温泉津では、郷土芸能の神楽を楽しめます。

皆さんの地域には、どの様な郷土芸能がありますか?

昼は地域を観光しながら健康になり、夜は食事に郷土芸能を楽しみながら、滞在する事で身体が改善されて行く事は、健康寿命の延伸、つまり予防医学を推進する事になると思います。

薬師湯の現代型湯治が、今日、政府が推進する地域資源の活用であり、その結果、健康寿命の延伸に役立つ事になります。

世界遺産の温泉津は文化と歴史面だけの魅力ではなく、薬師湯の様な温泉を含めた地域資源を丸ごと活用することで、真のヘルスツーリズムの実践地となります。

是非、皆様も温泉津そして薬師湯にお越しいただき、ゆったりとお寛ぎいただき、心身のバランス回復、癒しのひと時をお過ごしくださいませ。 
皆様のお越しをお待ちしております。

温泉津は、雪が降る事は殆どありませんので、ご安心してお出かけくださいませ。