薬は5種類まで(中高年の賢い薬の飲み方)
投稿日:2014年03月05日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
薬は5種類まで(中高年の賢い薬の飲み方)、これは2014年3月4日に出版されたPHP新書です。
著者は、東京大学大学院医学系研究科(老年病学・加齢医学)の教授、秋下雅弘氏です。
とっても興味深い本でしたので、一気に読んでしまいました。
その内容を、この本から抜粋して、ご紹介したいと思います。
この本によると、
年々、飲む薬が多くなっていませんか?
薬は種類が増えるほど、副作用のリスクが高まります。
それらを病気と勘違いし、さらに薬が増えてしまう。そんな悪循環が起きているのです。
本書は、中高年から高齢者によく見られる薬の飲みあわせから来る副作用を実例をあげて紹介します。
「年だから」と思われがちな物忘れや認知症、転倒なども、薬の飲みすぎによる弊害かもしれません。
本書では薬を減らすために今日からできる具体的な方法から、薬のいらない生活習慣の作り方,
さらには医者との上手なつきあい方まで、東大病院の「老年病学」専門医が懇切丁寧に説明。
賢い薬の飲み方を伝授します。・・・・・とあります。
さらに著者の「読者の方へ、最初によんでいただきたいこと」によると、
「この本は、シニア以降、高齢者の方に向けて、賢い薬の飲み方について書きました。
年をとってからの薬の飲み方は、若いときと同じように考えてはいけないからです。
子どもに子ども用の薬の処方があるように、高齢者には高齢者の体に適した薬の飲み方があります。
それを分かっていただきたくてこの本を書いたので、本文中にはあえて恐ろしい症例も紹介しています。
・・・・・・でもだからといって、いま、処方されている薬を飲まなかったり、
お医者さんに行くのをやめたりしないでください。
薬は急にやめるのが一番体に負担がかかるからです。
この本で私が強調したかったのは、過剰医療を避け、適切な治療を受ける事です。
そのためには、医療を受ける立場にあるみなさんが正しい薬の知識を持っていただくことが大切です。
何でもかんでも薬で治そうと言う考え方は改めてほしい。
でも私は『薬も飲むな』とか『医者に行くな』と言っているわけではありません。
ここに述べたことで不安や心配があれば、ぜひ、かかりつけの主治医の先生に聞いて下さい。
近くの薬局の薬剤師さんに相談して下さい。
薬は適切な使い方をすれば、みなさんの病気の治療や生活の質の向上に必ず役立ちます。
私はみなさんにぜひ薬を賢く使っていただきたいのです。
この本を通して、みなさんが正しい医療知識を身につけていただけたら幸いです。」
と書かれています。
大変参考になり、また興味深い内容が盛りだくさん書かれていますすので、
この湯婆婆ブログで、その内容を、少しずつご紹介したいと思っています。
薬師湯の2階のラウンジにも、この本を置くようにしています。
入浴後のひと時に、ごゆっくりとページをおめくりください。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。