方言- お国訛り
投稿日:2012年07月15日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
東京育ちの私は、いわゆる標準語しか話すことはできませんが、出雲大社出身の母のお蔭で良く出雲弁を耳にする機会に恵まれて育ちました。それで出雲弁のヒアリング力はソコソコあります。
今は島根県に在住し、全国からのお客様が来られる薬師湯を経営していることで、お客様を通して、方言ーお国訛りを耳にする機会があります。
九州だったり、広島、関西、名古屋だったり、いろいろなお国言葉を耳にするので楽しいです。
それらお国訛りの優しい響きは、その地域に思いを馳せる切っ掛けにもなり、ホッとするひと時でもあります。
昔はお国訛りや方言が地元民と外者との区別になり、何かと便利だった時代もあったと聞きます。また一時は標準語でないと可笑しい、方言は田舎者が喋る・・・などと敬遠された時代もありましたが、関西弁や東北弁を話す外国人タレントもごく普通になってきました。
方言ーお国訛りは、日本だけのことではありません。
私が滞在していたオーストラリア(豪州)には、King of Engish(英国英語)を話す人もいれば、訛りの強い喋り方をする人もおられました。特に豪州はで様々な国からの移住者で構成されているので、イタリア訛り、フランス語訛りや中国訛りの英語、日本訛りの英語などなど本当にさまざまで、生きた英語力を培うには最高の国でした。
しかしながら残念なことには、一般観光書には「オーストラリアの英語は訛りがあって、todayをツダイと発音する」などを記述されています。
国土の広いアメリカは米語として綺麗な発音だけなのでしょうか・・・
イギリスだってロンドン近辺と北部とではかなり異なります。
方言ーお国訛りは人間の歴史と共に歩んできていると思います。
21世紀に入り、ますますグローバルな時代、ボーダレス時代になり、ITなど通信状況などの進歩で、何かと各国独自の文化や差がなくなって来ており、その国独特の生活スタイルや文化が失われるのではないかと懸念する学者もいると聞いています。
島根県でも本来の出雲弁を話せる人が減ってきているという事で保存会が発足し、活動を繰り広げていると聞いています。
方言ーお国訛りが消えない事を願っています。