女子会と温泉
投稿日:2013年03月30日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
女子会と温泉と言えば、何やらイメージがわかないと言われそうですが、
薬師湯には若い年代の女性グループのお客様が良く来られます。
それも遠くは関西や関東方面からも来られますし、近郊では広島県からの方が多いです。
ファッショナブルな若い女性が連れ立って歩いている光景は、一昔前の温泉津では考えられないことです。
おしゃれな出で立ちはファッション雑誌から抜け出てきたようなで、お迎えする私達に
今の流行を教えてくれる素敵なスタイルで入湯に来られます。
その笑顔と楽しそうな明るい声での会話が、いかに旅を楽しんでいるかを物語っていると思います。
このような女性グル―プが来られると、薬師湯の施設全体が明るく華やぐ感じがします。
温泉と言えば、「湯治」目的の人が多かった時代、またバブル時代は大型バスで乗り付けて、
大広間に集まって、飲めや歌えの大騒ぎが一般的でした。
それが今では「温泉」は「健康づくりの源」的な考え方に変わってきていますし、
昨今はストレス時代になっていると言われているからでしょうか、女子会の皆様には心身のリラックス効果を
気に入っていただいているようです。
平成も25年になり、女子会の面々にとって「昭和は立派な昔」になっているようです。
そしてまた女子会の幹事さんにとって、薬師湯は、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんの家に遊びに行った時代を思い出しているかのようでもあります。
古い物を大切にする考え方の薬師湯は、あえて建築当初の状態を保存するようにしています。
建てられた当初の物をお客様に使っていただくことで、当時を偲んでいただくことができます。
例えば下駄箱です。女性の下駄の幅は狭かったので、男性の下駄箱より狭いのです。
(必見です!)
そのような下駄箱に、女子会の最新ファッションの履物が入っているのが薬師湯です。
それからコンセントでしょうか・・・
今では低価格の家電があふれる時代になっていますが、当時は家電製品が少なかったので、
薬師湯の更衣室にはコンセントが少ないです。
それも位置的に不便な場所にしかないのです。
時々お客様に「もっとドライヤーを使いやすい状態にしなさい」とお叱りを受けますが、
当時のお話をして、不便さをお詫びしますと、すぐにご理解いただくことが多いです。
それから、改めて今の便利な時代に感謝をすることになります。
このように薬師湯はハードとソフト面での新旧が、良い塩梅に入り混じった温泉施設ではないでしょうか。
今日は薬師湯に来られる全国各地からの「女子会と温泉」ご一行の皆様方に感謝をこめて、
旅や温泉の活用など、時代にともなう変化についてをお話をさせていただきました。
「女子会」を楽しむ方が闊歩している町・温泉津。
そして春爛漫の温泉津・薬師湯にお出かけくださいませ。
お待ち申し上げております。