四地域からなる石見銀山・世界遺産
投稿日:2012年07月16日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
温泉津を含む石見銀山は、国内で14番目に認定登録された世界遺産です。
その規模は広大で、大きく分けて下記の4つの地域から成り立っています。
1.鉱山活動をした大森地区
2.銀山街道
3.鞆が浦地区
4.温泉津地区
なのですが、いつのまにか総呼称名の「石見銀山」が大森地域を指すようになってきているのをお客様を始め、地元の方々との話でも感じます。
この5周年を機に1~4で呼ぶ方が、石見銀山の特徴を正確に伝えれて良いと思っています。
大森に世界遺産センターという施設があります。
そこにはこの4つの地域が分かるようにパノラマ風の模型があり、全体像、またはその広大な地域全体が一目瞭然で分かるので、入湯客にはこのセンターへ立ち寄られることをお勧めしています。
世界遺産としての価値は、4つの広大な地域で、そこに今でも人々が住んでいる文化的景観が高く評価されたといわれています。
中でも温泉津は重要伝統的建造物群保存地区(重伝建:保存地区)に指定されていますが、温泉津が指定されることが必要不可欠なポイントだったと聞いています。つまり温泉津が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建:保存地区)に指定されなかったら、石見銀山の世界遺産は起きなかったことになります。
それだけ温泉津は重要な拠点だったということです。
文化庁に重伝建:保存地区として認定されている温泉津は江戸時代からの町割り(区画)が、ほぼ変わることなく現在まで続いていて、そこに江戸、明治、大正と昭和の家が混在していて、今でも人々が住んでいる文化的景観が高く評価されています。
ということで、薬師湯は世界遺産の温泉であり、またその町割りの様子や雰囲気を知っていただくには薬師湯の屋上のガーデンテラスからの眺めが最高のスポットです。
どうぞ皆様、温泉津へ、薬師湯へお出かけくださいませ。
お待ち申し上げております。