一票の格差と生活の格差
投稿日:2012年06月29日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
政局のニュースを見ていると、そろそろ選挙が近づいてきたような雰囲気です。
選挙のたびに、都会に住んでいる人達は、地方との一票の格差について憲法違反だと言われます。
東京育ちの私は、今、島根県の西部地方に住んでいます。
東京のように網の目を張り巡らしたような道路網や、地上と地下共に、申し分ないほどに張り巡らされている各種電波、更には2~3分毎に発着する様々な電車のお蔭で、何不自由なく暮らせる大都市生活に対して、私の町の環境と言えば、電車はJRのみ。それも1時間に1回、昼過ぎの2時間はゼロです。
未だにインターネットの光回線はないので未接続状態です。地形が起伏で電波が届かないということで、21世紀になったというのに、NHKのラジオを聞く事は出来ません。(本当の話です)
道路は海岸に沿ってある国道のみで、その道路を挟んで、片や日本海で、もう一方は山ですから、交通事故が起きれば迂回路もありません。
それは正に「陸の孤島的」な生活環境なのです。
都会にお住みの方は、一度、便利で恵まれた都会生活を離れ、光回線もない、ラジオや携帯の電波が入りにくい地方の田舎暮らしをご体験されませんか?
私は都会の『一票の格差』という報道を目にする度に、田舎の『生活の格差』を考えれば、相殺されるのではないかと思っています。
大都市生活から温泉津のような陸の孤島的な町に住むようなケースがないので、「一票」と「生活」の格差に思いをはせる人はいないのではと、今日はこのテーマを選んでみました。
何はともあれ、温泉津(ゆのつ)は豊かな自然と、ゆったりとした心地良さが魅力の町です。
温泉あり、海あり、山あり・・と3拍子揃っている石見銀山・世界遺産の町・温泉津は、歩いて回るにはちょうど良い広さなのです。
ぜひお出かけくださいませ。お待ち申しあげております。