よみがえる建築遺産
投稿日:2013年06月15日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
「よみがえる建築遺産」は、歴史的建造物を保存しながら、時代のニーズに応じて新たな役割持たせるために用途転換と改修を図ること、すなわち建築遺産の再生について、公益社団法人、中国地方総合研究センターが発行した書籍(1890円)です。
サブタイトルは、「新たな生命を吹き込まれたレトロ建築の魅力」で、中国地域5県の32カ所が紹介されており、そのうち島根県は4カ所が選ばれています。
その一つに温泉津に現存する温泉施設として最古の薬師湯の旧館が含まれています。
この「よみがえる建築遺産」は、
現在、私たちが目にすることのできる歴史的建造物の多くは、当時の技術の知恵と粋を集めたもので、現代建築では真似のできない美と技のたまものであり、長年の風雨を経た味わいも加わっています。
高度経済成長期やバブル期のスクラップアンドビルドの大破を経て、今日まで残されている歴史的建造物は、近代化された都市空間においては、貴重な宝のような存在と言えるでしょう。
それは、地域の歴史を体現し、地域のアイデンテイテイーを後世に残すために新たな価値を付与する行為が、建築遺産の再生です。その背後には、建築遺産を残し生かすため、多くの人々の努力や工夫があったことと思われます。
と書き始めています。
この本を片手に、「よみがえる建築遺産」に選ばれた32カ所を訪ねれば、より楽しめること間違いなしです。
皆様も、ぜひこの「よみがえる建築遺産」をお読み下さい。
ご参考までに:
公益社団法人 中国地方総合研究センターとは、中国5県や産業界などによって設立され、内閣府の認定を受けた公益法人で、行政や産業界からの委託を受け、設立したシンクタンクとして客観的な立場から、調査活動を行っている組織です。