やきもの祭り
投稿日:2013年10月20日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
「やきもの祭り」は、春と秋だけに行われる温泉津(ゆのつ)の大切な行事です。
今年は10月20日(日曜日)の午前9時30分からです。
全国でも珍しい、昔からの大型の「登り窯」で行われます。
油をしっかりと含んだ松を燃料としていると聞いています。
火入れ後は窯の温度が一定になるまで日中夜焚きつづけます。
その焚きつづける作業は大変で、一定の温度になってからも
その温度を維持する事は簡単でなく、常に緊張しながらの作業が続きます。
その間、特に夜間、登り窯の屋根と屋根の間から、時おり炎が出るのが見えます。
闇夜と登り窯と炎・・・・・。 なかなか見れませんが、エネルギーを感じる一瞬です。
火入れ後、約10日くらいかけて、ゆっくりと冷まして焼き上げます。
ですから窯だし直後の作品は温かく、まるで赤ちゃんを抱っこする感じなのです。
その作品を一つづつ窯から出す時の緊張気味な関係者と、
作品を見つめる作家の満足げの表情などが見れるのも、この窯出し作業中だけです。
窯出しされた作品を、関係者が陶板との接点を磨く仕上げ作業も、普段は見れないです。
自分好みの作品を見つけ出すためにも、一つづつ運び出される窯出し作業に熱を込めて、
見入ってしまう方々が多いようです。
焼き物が窯から取り出される時の、あの緊張感の様な独特の雰囲気が
何とも言えないのが、温泉津の「やきもの祭り」です。
日に日に秋の気配が濃くなってきている島根県の自然の景観を楽しみながら、
ぜひ温泉津(ゆのつ)へお越しください。
そしてお帰り時には、ぜひ薬師湯で湯ったりとお過ごしください。
お待ち申し上げております。