D.I.Y.(私の体験)
投稿日:2012年08月15日 / 記事カテゴリー:薬師湯について
Do It Yourself (D.I.Y) をご存知ですか?
日曜大工的なことですが、自分で物を作ったり、細工をしたりすることで、海外では本職顔負けのような、中には 自分の家を作る人さえいます。
私が最初に D.I.Y に挑戦したのは、本宅の出窓の塗装作業でした。
一般的に冬は塗装作業をしないそうですが、年末の一時帰国時の作業でしたから、時期は選べませんでした。 その機会を活用して塗らないといけなかったので、野球帽をかぶり、かつ真っ黒の服装に身を包み、誰がしているか分からない恰好で作業に励んだものです。
お蔭(?)で、塗装作業中に、地元のペンキ屋関係者から「あんたは何処から来たペンキ屋か」と聞かれました。 懐かしい思い出です。
海外生活中、温泉津に戻る度に、気になったことがありました。
それは夜、9時を過ぎると温泉街も真っ暗になり、ゴーストタウン的な印象だったことです。
夜、観光客が温泉津の町に立ち寄った時、真っ暗では、温泉津のイメージアップにつながらないのではないか、どうにかして少しでも町の印象を良くするにはどうすべきかという思いが心から離れませんでした。
そのような日々、オーストラリア(豪州)で、多くの人が自分の家を建てたり、リフォームする様子を見聞きしていたので、思い切って、本宅前にある古くて誰も住んでない住宅を、地元の何でも屋さん的な方に教えていただきながら、埃まみれになって、床や天井をはがして修理し、更には外回りのペンキ塗りをして、その家をリフォームしました。
これが私にとって本格的な D.I.Y.の体験です。
その家を『陽だまりの家』と命名し、道路に面した窓を透明ガラスにし、飾り物や地域の案内を表示しながら、夜中まで電気を灯し、明るい家をつくりました。
その次が薬師湯の旧館で、温泉津に現存する温泉施設として最古の建物の木造洋館の物置だった場所のペンキ塗りをして、ユニークな街並みの絵を展示する現在の震湯ギャラリーに変身させました。この作業の終了後、薬師湯の経営を引き継ぎました。
このような“D.I.Y" の体験をもとに薬師湯を引き継いでからの2~3年間は、ひたすら施設内部の掃除やペンキ塗りに明け暮れました。
この8年前に始めたD.I.Yの積み重ねのお蔭で、薬師湯の外観や施設内外が生き生きとし始め、このような動きが、それまで何もなかった旅館の店先に花が飾られる切っ掛けになったと言われています。
薬師湯の経営を始めてからは旧館(大正8年築の木造洋館)をライトアップ的に夜中まで灯りをともし、その幻想的な美しさ楽しんでいただくようにしてきています。
(その様子はこのホームページでもご覧いただけます)
最近では技術的な事を教えるD.I.Yの講習会を開催するホームセンターもあると聞いています。
皆さんも、小さなことからでも D.I.Y に挑戦されませんか?
とっても楽しいですし、達成感も心地よいものです。